JR東海の第1期機関換装車のキハ48形3800番代(キハ48 3816)
昨日(12/18)、トイレなしの機関換装・ワンマン改造車のキハ48形6800番代(元キハ48形1500番代)をアップしましたので、今回はトイレ付きのキハ48形3800番代(元キハ48形500番代)をアップしたいと思います。
キハ48 3816(海ミオ) 2010年11月5日 高山駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
トイレなしのキハ48形1500番代はJR東海に継承された17両が機関換装に合わせてすべて6500番代に改番されましたが、これはJR東海としては第2期にあたる1994(平成6)年以降に機関換装が行われたため、新たに搭載された駆動機関(エンジン)がカミンズ社製のC-DMF14HZBで揃っていたためです。
しかし、トイレ付きのキハ48形500番代は機関換装が早い時期から行われたため、1992(平成4)年に施工されてC-DMF14HZを搭載したキハ48形3500番代(5両)と、1995(平成7)年以降に施工されてC-DMF14HZBを搭載したキハ48形5500番代(13両)の2種類に分かれました。
C-DMF14HZはキハ85系で実績のあったエンジン、C-DMF14HZBはキハ75形とおなじエンジンで、いずれも出力は350PSです。
オリジナルのDMF15HSAは220PSと非力のエンジンでしたから、民営化以降の機関換装により出力が1.5倍以上に。これで実用レベルの出力となりました。
今回アップしたキハ48形3800番代は第1期機関換装車です。
しかし、現在は機関換装のときに与えられた番号(3500番代)ではありません。
これは、第2期機関換装車のときに採られた新しいキハ40系の付番ルールに合わせて再改番されたからです。
再改番以前、キハ48形3500番代は原番号に3000をプラスした キハ48 3526・3529・3531・3532・3541 を名乗っていましたが、これでは第2期機関換装車の番号と整合がとれません。
ワンマン改造済みだったキハ48形3500番代は、機関換装のみを加味した改番だったため、百の位(末尾3桁目)にワンマン対応を示す3または8が入っていません。
また、国鉄からJR東海に継承されたキハ48形500番代の18両を番号順に並べ、若い番号から順に1番目から18番目までの車両という意味の末尾2桁の整理番号も付いていません。
これでは元キハ48形500番代の18両の末尾2桁がきれいに並びませんので、キハ48 3526・3529・3531・3532・3541 の5両は1999(平成11)年に キハ48 3809・3812・3814~3816 へと再改番されました。
JR東海のキハ48形(耐寒耐雪形)の系譜を整理すると次のようになります。
1両ごとに履歴を書いた方がいいのかも知れませんが、グループとして整理した方が分かりやすいと思いましたので、イカロス出版の形式本で使っているチャートのようにまとめてみました。
如何でしょうか?
JR東海キハ48形の系譜図(耐寒耐雪形) ※両数は2014年9月30日現在
上図をクリックすると大きな系譜図が表示されます。
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