「北斗星」廃止ニュースの前日に撮影した オロハネ25 503
寝台特急「北斗星」廃止のニュースが流れました。
いつものように「JR関係者への取材で分かった 」の類で、公式発表前の記事です。
「トワイライトエクスプレス」廃止の発表後も「北斗星」については何も発表がなかったので、来春3月のダイヤ改正後もしばらくは間引きされながらも定期列車として運転されるのかと思ってました。
間引きではなくて、臨時列車による運転ということのようです。
もう少し前にリーク記事が流れるかと思ってましたが、それがなかったのでね…
本州〜北海道間の両寝台列車の24系客車については以前から積極的に撮ってきましたし、一応3年前に「ブルトレ新系列客車のすべて」という車両ガイドブックを出して自分の中で区切りを付けたので、今回のニュースは仕方ないと思っています。
ある時点で存在していたものが未来永劫続くことはないので、好きな車両や気になる車両をとにかく写真に撮って記録できれば… そんな気持ちで形式写真を撮りはじめました。
消えていく車両を網羅的に何でも記録することはできないですから、どうしても一番無難な形式写真に。
でも、24系客車についてはほとんどの人たちがスルーしていた時代から撮ってきたので、「北斗星」の廃止は車両の寿命を考えると仕方ないかなと思っています。
いいか悪いかは別にして、北海道新幹線との絡みもありますし。
これからは「北斗星」が今まで以上に注目されると思いますが、1988(昭和63)年3月に青函連絡船が廃止されて青函トンネルに切り替わるときはあれだけ連絡船の廃止が話題になったのに、かろうじて保存されていた“羊蹄丸”も船の科学館がなくなったあとは引き取り手がなくて解体ですからね。
人の気持ちなんて移ろうものなんですよ。
鉄道車両は連絡船ほど巨大ではないので、保存そのものを否定するつもりはありません。
羊蹄丸の中に保存されていたDE10形(DE10 30)とスハフ44形(スハフ44 25)はそれぞれ別に引き取られた訳ですから。
「北斗星」の廃止なんて以前から予想されていたことなのに、
あ〜、まだ オロハネ24 501 の寝台側が撮れていない!
北海道内の牽引機、北斗星色のDD51形も撮っていない!
こんなレベルで慌てているので、偉そうなことを書いている場合ではないのです。
* * *
今回は予定どおり昨日(12/4)撮影したAB個室寝台車“ロイヤル・ソロ”の オロハネ25 503 をアップいたします。
オロハネ25 503(東オク) 2014年12月4日 尾久駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
車両解説は「ブルトレ新系列客車のすべて」の94ページにありますので割愛しますが、オロハネ25形500番代は「北斗星」の運転開始に合わせてJR東日本が用意したAB個室寝台車です。
すでに廃区分となったJR北海道のオロハネ25形550番代(こちらは“ロイヤル・デュエット”)とともに登場した「北斗星」用車両の第1期生です。
振動の大きい台車付近に1人用A個室“ロイヤル”が配置されているのがよくなかったみたいで、オロハネ25形500番代以外のAB個室寝台車はすべて“ロイヤル”の配置が車体中央部に改められました。
そのため、車体の前後で大きく窓配置が変わる“オロハネ”はJR東日本のオロハネ25形500番代だけの特徴となりました。
“ロイヤル・ソロ”オロハネ25形500番代の平面図
「北斗星」3往復体制だったときは5区分・7種類の“オロハネ”が存在していたので、列車がホームに入ってきたときにどのタイプの“オロハネ”が連結されているか、どの車両に合わせて三脚を立てるか、こんなときはオロハネ25形500番代の窓配置は分かりやすくて非常に助かりました。
こちらのブログにアップしている「北斗星」用車両をリストにしてみました(予備車も含む)。
メイン機をデジタル一眼レフに替えてからの写真なのでほとんどがJR東日本の所属車ですが、参考までにどうぞ。
・ロイヤル・ソロ合造車:オロハネ24 501
・ロイヤル・デュエット合造車:オロハネ24 551・オロハネ24 552・オロハネ24 554
・B寝台車(開放式):オハネ25 231
・B寝台緩急車(開放式):オハネフ25 13・オハネフ25 14・オハネフ25 215
・B寝台緩急車(Bコンパートメント):オハネフ25 4
・食堂車:スシ24 506
・ロビーカー:オハ25 503
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