AU712搭載のクハ115形2100番代(クハ115-2129)
今回アップする車両は1981(昭和56)年に沼津機関区(静ヌマ)に新製配置された元身延線運用車で、現在は新潟地区で活躍する クハ115-2129(新ニイ)です。
広島地区に投入されたクハ115形2100番代の追番(クハ115-2122〜2129)として製造された奇数向き制御車(Tc)の1両で、JR東日本では唯一クハ115形2100番代を名乗る車両です。
クハ115-2129(新ニイ) 2013年4月19日 長岡駅
上の写真をクリックすると大きな写真が表示されます。
旧形国電を置き替えるために投入された115系2000番代ですが、当時は <Mc+M’+T’c> の3両編成(5本)と <Mc+M’+<Tc+T’c> の4両編成(8本)の2種類が用意されました。
4両編成はクハ115形を背中合わせに連結した不思議な編成でしたが、すでにここでも書いたとおり、国鉄末期の短編成化施策と越後・弥彦線の電化にともなう新潟への転属により、身延線の変則編成はなくなりました。
クハ115形2100番代(Tc)は8両とも1984(昭和59)年1月に新潟に転属しましたが、新潟地区はクモハ115形を組み込んだ編成が多く、奇数向き(Tc)よりも偶数向き(T’c)のクハ115形の需要が大きかったため、平成元(1989)年までに7両が偶数向きのクハ115形2000番代(クハ115-2035〜2041)に方転改造されました。
車両需給の関係で クハ115-2129 の1両だけが方転改造されず奇数向きのまま残り、現在も新潟車両センター(新ニイ)の4両編成(L5編成)の新潟方に連結されてローカル運用で活躍しています。
新ニイの115系は便所の配置を偶数向きクハに統一しているため、クハ115-2129 の3位車端部の便所は“業務用”室に改められ、“便所使用知らせ灯”は化粧板と同色の板で塞がれています。
クハ115-2129 の車内(業務用室付近)
外観は便所が使用されていたときとほとんど変わりありませんが、床下に汚物処理装置が取り付けられていないので、同部分には昔ながらの便所流し管が残っています。
クハ115-2129 の3位車端部(業務用室付近)
コメントの更新情報
トラックバックURL: https://www.train-books.net/jre_kuha115-2129/trackback/